いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

物理的に不可能なことは思っちゃダメ!~歌い手さんの場合

身体の仕組みは、知れば知るほどワクワクします。
キャシー先生のレッスンで、また新しい知識が増えました。

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

歌い手さんのレッスンで
音楽のストーリーを確認していたときのことです。

先生:「彼はどこにいるの?」
歌い手さん:「私の心の中に。」

先生は「えーっと…。」と歌い手さんを上から下まで眺めてから
「…いないわよね?」と一言。

確かに歌い手さんの中に
文字通り「彼が入る」スペースはなさそうです。(^^;

「身体のシステムは、たとえ不可能なことでもやろうとする。
不可能を可能にしようとして固まってしまうの」
というのが先生の解説です。

どういうことなのか実験してみましょう。

例えば「私の背骨は鉄パイプである」と思ってみてください。
そして色々な動作をしてみましょう。
もちろん、物理的に挿げ替えるのは不可能なので、思うだけ…。

どんなことがおきましたか?

私の場合は
背中と首が真っ直ぐになって、丸まれない!
身体全体で回転しないと横や後ろが見れない!
ということがおきました。

はい。ツラいので、解除。(^^)

さて、もうひとつ質問があります。
「いえいえ、私の背骨は鉄パイプなんかじゃありませんから
何も変わりませんでしたよ」
という方はいらっしゃいますか?

きっと何かしら変化があったのではないでしょうか。

おおげさな例を取って実験しましたが
「身体のシステムは、たとえ不可能なことでもやろうとする」
って、こういうことなんです。

自分が思っていることを点検してみると、面白い発見がありそうですね。

歌い手さんとのレッスンでは
「彼はこの世のどこかにいることにしましょうね」
という確認のあと

「前奏の間、あのマンションの屋上で植物に水をやっている彼を見る
と決めて歌ってみて」
というプランが上手くいっていました。

↑あ、これは!具体的な動詞、ですね♪

vnmiyuki.hatenablog.com

恋人の名を呼ぶ理由は?~動詞を思って歌う♪

素敵な歌声を聞くことができてとても楽しかった
キャシー先生のレッスンをレポートします。

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

曲は歌劇リゴレットより、恋人の名を呼ぶシーンということで
「恋人の名前を呼ぶ理由は?」と尋ねるキャシー先生。
「ここに来てほしいからです」と歌い手さん。

というわけでまずは
「あなたにここに来てほしい」と思いながら歌ってみると
色々な感情が湧いてきたそうで、確かに演奏にも表れていました。

ポイントは「こういう気持ちで歌おう」とするかわりに
動詞を使ったことです。
感情は、得ようとして得られるものではなくて
動作をした結果として湧いてくるものだからです。

次に先生は「もうひとつアイディアがあるの」と別室へ移動。
ボディチャンスではおなじみ「では職員室へ」方式です。
ちなみにその意図は
「みんながそのアイディアを知らないほうがうまくいくし
プライバシーがある中で探究できるからよ」とのことです。

戻ってきたときの歌声は部屋中に美しく響いて
本当に惹きつけられました。

職員室でどんなお話があったのか、とっても気になります。
歌い手さんは楽しそうに教えてくれました。

「彼が来たら、あんなことやこんなことをしてほしい♡
と思いながら歌いました♪」

…だからキャシー先生
「動詞はあなたのものだから
みんなに教えてあげる義務はないのよ」って言ってたのか。(笑)

結論:動詞は具体的であればあるほどいい。(^^)

即効性、あります。ぜひ試してみてください♪

 

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DIYにも役立つアレクサンダー・テクニーク。

このあいだ、釘打ちをしました。
スイスイ打つのに役立ったプランとは?

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

釘は64本という結構な本数だったので
今こそアレクサンダー・テクニークの出番!とばかりに
効率的な動きを探究しました。

(頭が動けて自分全体がついてきて)
まずは右手。
指先を見て
金づちに指先から手を伸ばして
手が金づちの形になる
…うん、軽い軽い。

左手は
釘を持つのにどのくらいの力が必要かな?
一番近い関節を動かして、つまもう。
(↑ちなみに途中で気づくまで、ものすごく余計な力で握ってました…)

これで準備OK。
さて、ここから実験したのは、リーディングエッジです。

(参考記事:動きの先端はどこ?~由香先生)

リーディングエッジとは、動きの先端。
意識すると動作がスムーズにいきます。
色々変えて打ってみました。

①金づちの頭
力が効率よく伝わる感じ。

②釘の頭
ブレなくなって、手を打ちそうな恐怖感が減りました。

そして一番うまくいったのが
③釘の先端、板に刺さる所
打つ回数が減り、ものすごくスムーズ。
ノリノリで作業が進みました♪

結論:やっぱり最も先端のことを考えるのが効く。

腕も全然疲れず、楽しかったです(^^)

 

☆参考記事:

vnmiyuki.hatenablog.com

スネアの音量を上げたいなら。

音量を上げたい時に考えるのは
セッティングのこと?腕のこと?

全然違うアプローチで上手くいくのを見ましたよ。

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

ボディチャンス大阪のUSK先生(ドラマー)が上京!
レアな機会を逃さず、新宿スタジオでのクラスを見学に行きました。

「スネアの音量を上げたい」というドラマーさんに
「どんな音がいいの?どんな意図を持って演奏する?」
と問いかけるUSK先生。

1回目:「自分のためにたたいて。」
2回目:「まわりを見ながらたたいて。」
3回目:「ここにいる一人一人に届けて。」


2回目で音がクリアになり始め
3回目はさらにハッキリくっきり。

奏法を変えたわけでも
力を加えたわけでもないのに
スネアだけでなくバスも含めて音量が上がっていました。

ちなみに4回目に
「自分に戻ってたたいて。」をやってみたら
音がぺしょっとなってしまいました…。違いは歴然でした。

さらに音量を上げたいなら身体のことも言えるけれど
「まずは根本的にどういう音を出したいか」
に働きかけるレッスンになりました。

出したい音を思うだけで、こんなに変わるんですね!
観客を意図に含めていた時の演奏、とっても素敵でした♪


☆音楽するひと、特に打楽器さんは要チェック☆
10月、11月にも新宿でのレッスンがあります!
↓無料で見学できます♪
レッスンを受ける

 

USK先生の、めっちゃタメになるブログはこちら。
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今は、バイオリン持ってないよ。~訓練された動き

シェフのフライパンさばきのような
よく訓練された動き」は
楽器奏者にもあります。

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

ある日ふと自分の左手を見たら
親指が手のひら側に近づいていました。

何も持っていないのに、なんだろう?これ。

あ、そうか。
楽器がないのに、楽器を握っていたんだ。

そう気づけたのはキャシー先生の
「ものに手をのばす」
というレッスンのおかげです。

部屋の中にあるものをひとつ選び
歩いていってそれに触れます。

私は楽器ケースの持ち手に触れました。
キャシー先生は
「ひょっとして…」と私の腕を色々な方向に動かします。
そして再び持ち手を握らせ
「これ、なんか見たことない?」と尋ねました。

ん?この肘の感じは…
バイオリンを弾く時の右腕だ!

右手で何か握ると言えば、弓。
それ以外の握り方はヘン、と思ってしまっていたようです。

 (頭が動けて自分全体がついてきて)
 持ちたいものを見て
 指先を見続けながら
 指先がリードして
 ものが私の手を形作る

こんなふうに丁寧にやってみたら、全然違います。
腕がまっすぐ持ち手にのびて、ラクです。

ここでのポイントは
やりたいこと、つまりここでは「持ち手を握ること」
それ自体はできているので
弓を握るように握るのが間違っているワケではない
ということです。

だって、握り方は百万通りあって、どれも正解だから。

ただ、より効率的なやり方というのが確かにあって
それを選ぶことが大切なんです。

「今は、バイオリン持ってないよ。
ときどき、そう言ってあげないとわからないことがあるわね」
と、キャシー先生。

バイオリンを持っていないのに握っていた親指にも
そう言ってあげたら
なんだかラクになりました♪

 

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レッスン風景がニュースになっていた!

ジェニファー先生がシェアしてくださったニュース映像が
とっても楽しかったのでご紹介しますね。

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

なんと、アレクサンダー・テクニークが
NBCニュースで特集されていました!
しかも音楽家たちとのレッスン。

www.youtube.com

取材した人もレッスンを受けて気に入ったようです♪

 

いつだって、今だって、カンペキ。

シドニーまで習いに行っちゃうくらい大好きな
グレッグ先生のクラスで
心に響いた言葉をシェアします。

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

肩をケガしている生徒さんとのレッスンでした。
「これはできるけど、こっちは痛くてできなくて…」と
ラクな動き方を探っていきます。

それを見た先生が
動きの話よりも何よりも先におっしゃったのが
この言葉:

「大丈夫。ただ自分でいて。
あなたはそのままで完璧なんだから。」


ケガをすると
痛い!って固まったり
ガッカリしたり悲しくなったり
なんで動けないんだろうって怒りがわいたり

そもそもケガで制限があるというのに
さらに動きづらくなるようなことを考えてしまいがち。

グレッグ先生は元ダンサーさんで
ケガの経験もたくさんあるそうなので
気持ちをよくわかってくださるのかもしれません。

ケガをしている自分にまずOKを出して
その自分全体でどうしたいか
どんなことができるかを見つけていく。

自分のレッスンではないのに、泣きそうになりました…。

 

It's okay. Just be you. You're perfect the way you are.
(Greg Holdaway)