いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

感情じゃなくて、動きのことを考える~キャシー先生

「動詞が要るわね」とキャシー先生が言いました。

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

動詞のお話に入る前に、
音楽を通して叶えたい、望みのお話から。

望みは
・実行可能であること
・自分のコントロールの範囲内であること
が大切です。

例えば
「飼っている猫の病気が治ってほしい」
これって、コントロールの範囲外ですよね。

自分にできることは
「猫の病気が治るような条件を整える」ことです。

じゃあ、これは?
「演奏で観客をハッピーな気持ちにしたい」

結果としてハッピーになってくれる可能性はあっても
やっぱりコントロールの範囲外ですよね。

演奏者にできることは
音楽の旅にお招きすること。

それを可能にしてくれるプランが
動詞で考えることなんです。
「演奏者が動詞を考えながら演奏すること」は
実行可能かつコントロールの範囲内だからです。

「観客をハッピーにしたい」の代わりに
どんな動詞を考えながら演奏できるでしょう?
クラスで考えました。

「遊園地に招く」
「アイスクリームやさんに連れていく」
「踊りに誘う」
「シャボン玉を吹きかける」
「ホールを虹色のシャボン玉でいっぱいにする」
「ホールをお酒で満たす(!)」

ハッピーの内容に応じて、色々工夫できそうですね(笑)

動詞を考えた方が具体的だし
何より、なんだか楽しいです♪

「恐ろしい」の代わりに「嵐が来ると警告する」
「怒っている」の代わりに「ナイフを投げる」
「びっくり」の代わりに「客席に火をつけてまわる」
といった例も挙げていただき、面白かったです。

音楽を表現するのに、こんな方法があったのですね!

感情(emotion)じゃなくて
動き(motion)で考える。
みなさんなら、どんな動詞が思いつきますか?