いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

もし、○○も自分の一部だとしたら?~サラ先生

前回のドライビングレッスン(?)からもうひとつ
これは演奏会にも当てはまりそう
というお話をシェアします♪

こんにちは!Miyukiです。

サラ先生が実験として
いくつか提案なさった中に

・車のために呼吸しましょう
・教官も自分の一部として
    マッピングに入れましょう
・ハンドルとタイヤも自分の一部

というのがありました。

人間には、道具を自分の身体の延長とみなして
動く性質があります。

手に取った楽器を眺めたり
あちこちに動かす時間をとると
楽器との一体感が増す
という体験を、私もしたことがあります。

扱っているものや
さらには周りにあるものも
自分の身体の地図に
含めてしまおう!

ということをサラ先生は
マッピングに入れる」
と表現されていました。

すると生徒さんは
「教官を自分の一部と思ったら
ラクになりました。
この教官には、どうやるのが正しいのかな?
って思ってました」

ということに気づきましたとさ。
めでたしめでたし。


これはもしや
演奏会でも同じなのでは…?

演奏するとき
共演者や聴衆、あるいは審査員を
自分の一部としてマッピングに入れたら
どんな変化があるでしょう?


そしてこれは
「自分が選択の主導権を握る」
ということにも関係していそう。

そう思うきっかけになったレッスンのお話は
次回に続きます!

 

勇気を出して、間違えるのよ!~サラ先生

「今だと『間違えた!→そこでおしまい』
って思っているけれど
『どれにしよう?→間違えた!』って、自然じゃない?
選択する機会が増えるほど、間違える機会も増える。
充分に経験を積むまでは、ずっとそうよ」

こんにちは!Miyukiです。

これ実は、楽器のレッスンではなく
「路上教習で車に気を取られて歩行者を見逃し
そういう予期せぬことが起きたときに
判断するのが大変で…」という相談でした。

でも
練習と呼べる色々なものに当てはめてみると。

「選択する機会が増えるほど
間違える機会も増える」
→つまり、懸命に練習を重ねているからこそ
 間違えるってことかもしれなくて。

「充分に経験を積むまでは、ずっとそうよ」
→それもそうだし、そもそも
 充分に経験を積んだと思えるときなんて、来るのかな?

「『どれにしよう?→間違えた!』って、自然じゃない?」
→そうか、自然なのか。

そう思えて、なんだかホッとしたのです。

Be brave! Make mistakes!
(Sarah Barker)

 

「わからない」って言える場にしたい。

アレクサンダーが全く初めての方に
レッスンする機会がありました。

こんにちは!Miyukiです。

パソコン作業をするために
指をキーボードに持って行く動きを
探求しました。

アレクサンダーさんの発見の
一番大切なポイント
「頭と背骨の動きが全身に影響を与える」
というお話や

「頭が動くって思いながらやってみましょう」
という提案に

「うーん、ちょっとわかりません」
「あんまり変わらない気がします」
と生徒さん。

そりゃそうだ。
耳慣れない言葉だし
初めての体験ですもんね。

でも最後の方は
「手だけじゃなくて頭のことも考えた方が
動きやすいですね!」と
ご自分で気がついていて、感動しました。


さて。
生徒さんが「わからない」と言うのを聞いて
ガッカリしそうになる私は
「何かを教えようとして失敗した」
って思っているかも。

でも、レッスンが
実験の場であり
試してみた結果を踏まえて
次のプランを立てていく場だとしたら。

実験して得たひとつの情報に
良いも悪いもないとしたら。

感想を正直に伝えてもらえて
こんなありがたいことはありません。
むしろ、隠ぺいされた方が困る!

学ぶ側からしても
「わからない」って言うことで先に進めるし
それって自分にやさしいとも言えます。

そして何より
「わからない」って言っても大丈夫って
思ってもらえたんだな。

私のレッスンは
そういう場所にできたらいいな。

そんなふうに思えたら
ガッカリする必要は
全くありませんでした。


3回の実技試験に合格し
アレクサンダー教師になることができた日。

「わからない」という言葉に眠る
正直さ、やさしさ、信頼に出会えたことも
お祝いします…♪

長距離バスでラクに座る方法

遠方から通っているクラスメイトの
切実な相談がきっかけで

長く座るのがラクになる
アイディアをもらいました♪

こんにちは!Miyukiです。

手順はこちら:

1.座面&背もたれと協力するために
  頭が動けて自分全体がついてって

2.お尻と腿ウラの筋肉を使って
  背もたれに沿う

3.背もたれについたら
  そこから上は前方へ


1.はアレクサンダーの基本。

2.のお尻と腿ウラの筋肉は
寄りかかる動きをするのに働く
メインキャスト。

このとき、背中が丸まり気味でもOKです。
背もたれのカーブに沿うことで
座面+背もたれも体重を支えてくれます。

3.についての由香先生の解説は
「座面も、当たったらそこからは上でしょ?
さらに下に押さないでしょ?」

…確かに。


さて、私が気に入っているのは
3.背もたれについたら
  そこから上は前方へ
です。

今までは、背もたれがないところも
そっち方向に寄りかかろうとしていたから
大変だったんだと思います。

「さらに寄りかかる代わりに
前方へ」と思うことで
首や背中のツラさが解消されました!

おさらい。:

1.座面&背もたれと協力するために
  頭が動けて自分全体がついてって

2.お尻と腿ウラの筋肉を使って
  背もたれに沿う

3.背もたれについたら
  そこから上は前方へ

長距離バスはもちろん
新幹線や車でも使えそうですね♪

 

腕の力がないので楽器が下がってきちゃう…どうしたらいいの?

午前のクラスのあと
お昼ご飯に入ったお蕎麦屋さんで
クラスメイトに会いました。

こんにちは!Miyukiです。

ボディチャンス新宿スタジオの隣には
美味しいお蕎麦屋さんがあって
誰かしらに会うことが多いです(笑)

お嬢さんがバイオリンを習っていて
構え方に悩んでいる、というお話になりました。

「腕の力がないので楽器が下がってきちゃうんです。
でも『下がってきたから上げなさい』
と言われるのがイヤなようで
言うと反抗してもっと下げるんです。
本人も、弾きづらいことは分かっているんですが…」

バイオリン自体は好きで
もっと弾けるようになりたいと思っているのだそうです。

…それはもったいない!

提案したのは
「楽器を上げる」の代わりに試せるプラン。

バイオリンが置ける棚をどこで作れるかな?
鎖骨と肩甲骨が一緒に動いて作れるよ」

「棚は肋骨が支えてくれるので
弓は肋骨を弾くと思ってみたら?」

・・・というのはどうでしょう?

(もっと詳しく知りたい方はこちら


このプランは
自分がとっても気に入って使っていて
人に教えて上手く行った経験もあったのと

普段のレッスンで聞いたことのないような
面白い表現だったら
「なんだそれ?」と思ってやってくれるかしら?
という理由から提案しました。


早速試してくださった感想は
「一転してよい方向に変わりました♪」
とのこと。

「言われたくないことじゃなく
思っても見ないことを言われたので
素直にやってくれました!
で、やりやすかったみたいで、
持ち方がよくなりました(^-^)」

小さなバイオリン弾きさんのお役に立てて
嬉しいです♪
佐和子さん、ありがとうございました!

 

人混みをスイスイ歩くために♪

人混み…苦手です。
混雑した駅構内とか
ちっとも自分のペースで歩けないし。

そんなときに使えるアイディアを
クラスで手に入れました♪
その後快調なので、シェアしますね。

こんにちは!Miyukiです。

今まで私は
・「私は○○に行く」と目的地を思う
・人の隙間を見つけて進む
・ペースが合いそうな人の後ろをついていく

といったアイディアを
それなりに気に入って使っていました。

今回裕介先生が教えてくださったのは
これを凝縮して楽しくしたような感じで
その名も
「パーティーを組む(ドラクエ風)」!

…映像が目に浮かびます。(笑)

試しに
前方の4~5人を仲間と思って歩いてみると
ものすごく歩きやすいんです!

追い越すときも
なんだかスムーズ。

見えてるエリア全体や
後ろの人たちも意識してみたら
もっと調和度が増すかも。

速くてもゆっくりでも
行く手を阻まれたとしても
ゲーム感覚なので面白くなり
イライラせずに済みました。

かなり嬉しい(^^)

よかったら試してみてください♪

あなたにとって、メガネとは?

かけていると、色々気になりがちなメガネ。
でも考えひとつで
これからはもっと仲良くなれそうです♪

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

メガネのフィット感が
どうもしっくりこない生徒さん。

(頭が動けて自分全体がついてって)
「メガネが自分のほうにやってくる」
というプランで
上手くいくことも多いのですが

今回由香先生が提案したのは
「何かを見ているところに
もっとハッキリみたいから
メガネが自分の方にやってきて
助けてくれる」
というプランでした。

メガネの役割をハッキリさせたのです。

すると、大きな変化が。

メガネを作る時の視力検査の機械で
レンズが一枚しゅっ!って入ると
急にピントが合ってくっきり見える…

あの体験にそっくりだったとのこと。
とっても快適そうです!


メガネをかけるとき
こんなふうに考えたことって
なかったなぁ…。

特にどこも見ていない
もしくは目を閉じていることさえあります。

メガネは私を助けてくれる存在。
そう思っただけでフィット感が増すなんて
身体ってよくできていますね(^^)