いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

「わからない」って言える場にしたい。

アレクサンダーが全く初めての方に
レッスンする機会がありました。

こんにちは!Miyukiです。

パソコン作業をするために
指をキーボードに持って行く動きを
探求しました。

アレクサンダーさんの発見の
一番大切なポイント
「頭と背骨の動きが全身に影響を与える」
というお話や

「頭が動くって思いながらやってみましょう」
という提案に

「うーん、ちょっとわかりません」
「あんまり変わらない気がします」
と生徒さん。

そりゃそうだ。
耳慣れない言葉だし
初めての体験ですもんね。

でも最後の方は
「手だけじゃなくて頭のことも考えた方が
動きやすいですね!」と
ご自分で気がついていて、感動しました。


さて。
生徒さんが「わからない」と言うのを聞いて
ガッカリしそうになる私は
「何かを教えようとして失敗した」
って思っているかも。

でも、レッスンが
実験の場であり
試してみた結果を踏まえて
次のプランを立てていく場だとしたら。

実験して得たひとつの情報に
良いも悪いもないとしたら。

感想を正直に伝えてもらえて
こんなありがたいことはありません。
むしろ、隠ぺいされた方が困る!

学ぶ側からしても
「わからない」って言うことで先に進めるし
それって自分にやさしいとも言えます。

そして何より
「わからない」って言っても大丈夫って
思ってもらえたんだな。

私のレッスンは
そういう場所にできたらいいな。

そんなふうに思えたら
ガッカリする必要は
全くありませんでした。


3回の実技試験に合格し
アレクサンダー教師になることができた日。

「わからない」という言葉に眠る
正直さ、やさしさ、信頼に出会えたことも
お祝いします…♪