いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

「ダウン」ストロークのワナ。

ウクレレ弾きさんのレッスンが
とっても参考になりました♪

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

ダウンストロークとは
上の弦から下の弦に向かって振り下ろすように弾くことですが
どうもしっくりきていない様子のクラスメイト。

クラスで提案されたアイディアは
「手が下に行っても頭は独立して動ける」でした。

なるほどー。
「『ダウン』ストローク」と思っているせいで
手につられて身体ごと下方向に動いてしまっていたのですね。

(頭が動けて自分全体がついてって)
「手が下に行っても頭は独立して動ける」
…響きがクリアになり、腕の動きやすさもアップ。
めでたしめでたし、でした。

そういえば以前、歌い手さんが
「『ダウン』ビートをとろうとして
頭を下げてたよ!」と気づき
やめたら歌いやすくなったのを思い出しました。

ダウンストロークは打楽器にも当てはまるし
弦楽器奏者にも「ダウン」ボウという言葉が…!

「手が下に行っても頭は独立して動ける」。
もう「ダウン」にはダマされません♪

音を間違えたからってこの世の終わりじゃない。

先生の指摘をもっと演奏に活かしたくて、考えました。

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

レッスンでスケールを弾いた時のことです。
音程が「低い」と先生に言われた瞬間
(ダメじゃん…)という気持ちになり
身体を縮めたことに気づきました。

「もう一回」って言われた時にも
(あぁ、どうしよう…)と思って縮めてました。

でも、ちょっと待って。
「音程が低い」って、単なる情報。
しかもありがたい情報。

「ヤバい」「ダメだ」「どうしよう」
という思いと結びつけたのは、私です。

なあんだ、自分で自分を不幸にしてた。

そう考えたら「もう一回」だって単なる情報だし
本番なら「もう一回」なんてないんだから
むしろチャンスをもらったとも言えます。

上手くなりたくて通っているレッスンだから
自分のためになる受け方をしたいですね♪

キャシー先生の言葉も思い出したので、ご紹介しますね ^ ^

Nothing major happens to the world if you play the wrong note.
音を間違えたからって、この世の終わりじゃないのよ。
(キャシー・マデン)

 

その道具は、目的に適っているか?

綺麗に全部見えるように、ハンコを押したい。
クラスでは、そんな相談もOKです◎

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

クラスメイトは
「仕事でたくさんの書類に印を押すのだけれど
鮮明でないとやり直しになってしまうのでプレッシャー」
とのこと。

早速身体の使い方を見るのかと思いきや
紀美子先生はまず
「朱肉に欠陥はない?ハンコには?」と尋ねました。

その上で
「(頭が動けて自分全体がついてって)
どのくらいの力が必要かな?
手の重さ、重力で押せるよ。あなたが押し下げる必要はない。」

というアイディアを使ったら
めっちゃ綺麗に押せていました♪
めでたしめでたし。

だったのですが、ここで私はハッとしました。
自分の動き方ばかり気になって
道具や状況を見ていないときがある!と。

「うまくいかないのは
自分のせいじゃなくて道具のせいかも」
という可能性を忘れているのです。

アレクサンダー・テクニークをやっていると
ガッタガタの椅子にだって、ある程度快適に座れます。

でももし、やりたいことが座奏で
すぐ隣の部屋にちゃんとした椅子があるなら
自分を椅子に合わせるよりも
違うのを持ってきて取り替えた方が早いしラクですよね。

目的がハッキリしていること。
それに適った道具を使うこと。
改めて、大切だなぁと思いました。


ちなみにあとでクラスメイトに
ハンコを何度か押したノートを見せてもらったら
「紙一枚ぐらいムダにしたって給料下がんないでしょ?」
と言われた直後も綺麗に押せていました。
…メンタル面も大切!

 

変化が怖かった理由。

変化は、波打ち際に立っているようなもの。
新しいアイディアの波がやってきて、引いていく。
後ずさったり
入っていってみたり
ときどきザバーっとかかったりする
そういうダンスのようなもの。
(キャシー先生)

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

アレクサンダー・テクニークをやっていると
少しずつ、また時にはガラリと、色々なことが変わります。

身体のことや楽器の奏法、
時に心のありようさえも。

もちろん、クラスで新しいことを試す時
先生達は全力で「大丈夫!」「やれるよ!」って伝えてくれます。

このあいだも
「やってもやらなくてもいいし
変わっても変わらなくてもいい」と言ってもらえて
ホッとしました。

それでもやっぱり
不安になったり疑いが出てきたりして。

そんなとき、ノートを読み返していて
「波打ち際」という言葉に、ハッとしました。

私は
変わることは
崖から飛び降りるようなものだと思っていたのです。

ものすごく勇気とエネルギーが要るし
飛んだらもう戻れない、って。

でも波打ち際だったら
一歩から歩き出せる。
行きたければ行けるし
戻りたければいつでも戻れる。

予測不能のことがおきても
なんだか楽しそうです。

…なあんだ。

崖だと思ってたから、怖かったんだ。

これからは、波打ち際で遊ぶように
色々なことを試していけそうです♪

とりあえず、海が見たくなりました。(笑)

 

「お祝い」で、練習はもっと楽しくなる♪

「あそこもここもできてないからなんとかしなきゃ」と
「今、これができたぞ。おめでとう!じゃあ次は何しよう?」
…どっちが楽しそう?!

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

昨日今日と時間がとれて、濃密な練習ができました。
あんまり嬉しくて
楽器をしまうよりも先にツイートしてしまったほど!

@vn_myk
練習で昨日出来るようになったことが今日もできるのって、
超嬉しくて楽しい!
やりたいことの明確さと自分の動きの観察がいい結果につながっている。
アレクサンダー・テクニークやっててよかったぁ〜\(^o^)/


でも、しばらくしてこんな考えが浮かんできたんです。

「昨日できたことが今日できるなんて当たり前」
「でなきゃ練習の意味ないよ」
「あそこもここもまだできてないじゃん」
「立ち止まってないでもっと練習しなきゃ、うまくなれない!」

これは
上達のためにはそれしかないと思い込んで練習してきた
過去の自分の声でした。

実際に上達に貢献してくれたアイディアだから
間違いではないのだけれど

そう信じていた頃は
ムリヤリ自分を追い込むから身体が固まって
効率的な動きのジャマをするから余計思うように弾けなくなって
演奏するたびあちこち痛くなって
それでもやっぱりうまくなりたいから弾き続けて…。

音楽も楽器も大好きなのに、苦しかった。


今日は
なにかができるようになったら
その時にすかさず、手放しで喜ぶことができました。

できたことはできたんだから、それを認めた上で先へ進む。
そうすることで
音楽することの楽しさや幸せを味わいながら上達できる!

今では、そう信じています。

「できるようになったらお祝いしてね」
というのは、キャシー先生の教え。

人のお祝いはできるのに
自分のことをお祝いするのは苦手だった私ですが(こちらの記事参照)
いつの間にか、できるようになっていました。

おめでとう!\(^o^)/

 

☆ちなみに私、日本手話の「おめでとう」が好きです。
誰かのために、花火を打ち上げているみたいで。

エンジョイ手話⑳「おめでとう・祝う・お祝い」 - YouTube

 

食べるのが楽しくなるボディマッピング♪

もっと静かにおせんべいを食べたい。
クラスでは、そんな相談もOKです◎

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

さて、まずはおせんべいを噛む
あごの動きについてですが
どんなイメージを持っていますか?

よくある誤解が
鳥のくちばしのように上にも下にも開く、というもの。
もしくはパックマンのような動き。
(↑画面のどこかでパクパクしてる黄色いのがパックマン

ですが人のあごは、そのようには動きません。
上あごは頭蓋骨の底の部分なので
実際動くのは、下あごなんです。

という動きを手でやってみたりして確認したあと
噛むのに合わせて先生が
「あご!あご!あご!」とずっと横で言い続ける中
おせんべいを食べてみることになりました。

すると
生徒さん:「今まではもっと力をかけて噛んでいました」
先生:「そういえば音も静かになったね。
静かに食べることを直接目指したわけでもないのに、不思議だね」

というわけであまりの変化に
「これはみんなにもやってみてほしい!」と
おせんべいを分けてくれました。(^o^)

ペアを組んで
相手に「あご!あご!あご!」と言い続けてもらいました。

すると、口の中の空間が広がって
おせんべいの破片が動く、動く!
力も少なくていいし、これは新しい…。

「優雅で、せんべいを食べてる感じじゃない」
とペアの相手に言われました。へえー!

噛むという動作はすでにやっていること。
でもそれをよりクリアにすることで
効率的な動きができるようになったんです。

ひょっとしてこれは、楽器を口に入れる時にも使えるのでは?

ぜひ試してみてください♪

 

かかる時間がかかる。

上達を実感できなくて
足踏みをしてるような気持ちになったら
思い出したいお話です。

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

スキルを習得するとき
すぐに結果が出ないこともありますよね。

そんなイライラを感じたときに役に立つと思ったのが
「かかる時間がかかる」
という言葉です。

「山崎の12年ものは、どう転んでも12年かかる。
もし12カ月に短縮したら
必要なプロセスを端折った時点で
何かが違うはず。」

というのは、ケン先生のたとえ話。

立ち止まっているように見えても実は
ウィスキーで言う熟成のように時間をかけることが
今は、欠かせないのかも。

そう思えたらちょっと落ち着いて
望みに直結する行動を続けられる気がします♪