いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

今は、バイオリン持ってないよ。~訓練された動き

シェフのフライパンさばきのような
よく訓練された動き」は
楽器奏者にもあります。

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

ある日ふと自分の左手を見たら
親指が手のひら側に近づいていました。

何も持っていないのに、なんだろう?これ。

あ、そうか。
楽器がないのに、楽器を握っていたんだ。

そう気づけたのはキャシー先生の
「ものに手をのばす」
というレッスンのおかげです。

部屋の中にあるものをひとつ選び
歩いていってそれに触れます。

私は楽器ケースの持ち手に触れました。
キャシー先生は
「ひょっとして…」と私の腕を色々な方向に動かします。
そして再び持ち手を握らせ
「これ、なんか見たことない?」と尋ねました。

ん?この肘の感じは…
バイオリンを弾く時の右腕だ!

右手で何か握ると言えば、弓。
それ以外の握り方はヘン、と思ってしまっていたようです。

 (頭が動けて自分全体がついてきて)
 持ちたいものを見て
 指先を見続けながら
 指先がリードして
 ものが私の手を形作る

こんなふうに丁寧にやってみたら、全然違います。
腕がまっすぐ持ち手にのびて、ラクです。

ここでのポイントは
やりたいこと、つまりここでは「持ち手を握ること」
それ自体はできているので
弓を握るように握るのが間違っているワケではない
ということです。

だって、握り方は百万通りあって、どれも正解だから。

ただ、より効率的なやり方というのが確かにあって
それを選ぶことが大切なんです。

「今は、バイオリン持ってないよ。
ときどき、そう言ってあげないとわからないことがあるわね」
と、キャシー先生。

バイオリンを持っていないのに握っていた親指にも
そう言ってあげたら
なんだかラクになりました♪

 

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