いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

腕の力がないので楽器が下がってきちゃう…どうしたらいいの?

午前のクラスのあと
お昼ご飯に入ったお蕎麦屋さんで
クラスメイトに会いました。

こんにちは!Miyukiです。

ボディチャンス新宿スタジオの隣には
美味しいお蕎麦屋さんがあって
誰かしらに会うことが多いです(笑)

お嬢さんがバイオリンを習っていて
構え方に悩んでいる、というお話になりました。

「腕の力がないので楽器が下がってきちゃうんです。
でも『下がってきたから上げなさい』
と言われるのがイヤなようで
言うと反抗してもっと下げるんです。
本人も、弾きづらいことは分かっているんですが…」

バイオリン自体は好きで
もっと弾けるようになりたいと思っているのだそうです。

…それはもったいない!

提案したのは
「楽器を上げる」の代わりに試せるプラン。

バイオリンが置ける棚をどこで作れるかな?
鎖骨と肩甲骨が一緒に動いて作れるよ」

「棚は肋骨が支えてくれるので
弓は肋骨を弾くと思ってみたら?」

・・・というのはどうでしょう?

(もっと詳しく知りたい方はこちら


このプランは
自分がとっても気に入って使っていて
人に教えて上手く行った経験もあったのと

普段のレッスンで聞いたことのないような
面白い表現だったら
「なんだそれ?」と思ってやってくれるかしら?
という理由から提案しました。


早速試してくださった感想は
「一転してよい方向に変わりました♪」
とのこと。

「言われたくないことじゃなく
思っても見ないことを言われたので
素直にやってくれました!
で、やりやすかったみたいで、
持ち方がよくなりました(^-^)」

小さなバイオリン弾きさんのお役に立てて
嬉しいです♪
佐和子さん、ありがとうございました!

 

人混みをスイスイ歩くために♪

人混み…苦手です。
混雑した駅構内とか
ちっとも自分のペースで歩けないし。

そんなときに使えるアイディアを
クラスで手に入れました♪
その後快調なので、シェアしますね。

こんにちは!Miyukiです。

今まで私は
・「私は○○に行く」と目的地を思う
・人の隙間を見つけて進む
・ペースが合いそうな人の後ろをついていく

といったアイディアを
それなりに気に入って使っていました。

今回裕介先生が教えてくださったのは
これを凝縮して楽しくしたような感じで
その名も
「パーティーを組む(ドラクエ風)」!

…映像が目に浮かびます。(笑)

試しに
前方の4~5人を仲間と思って歩いてみると
ものすごく歩きやすいんです!

追い越すときも
なんだかスムーズ。

見えてるエリア全体や
後ろの人たちも意識してみたら
もっと調和度が増すかも。

速くてもゆっくりでも
行く手を阻まれたとしても
ゲーム感覚なので面白くなり
イライラせずに済みました。

かなり嬉しい(^^)

よかったら試してみてください♪

あなたにとって、メガネとは?

かけていると、色々気になりがちなメガネ。
でも考えひとつで
これからはもっと仲良くなれそうです♪

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

メガネのフィット感が
どうもしっくりこない生徒さん。

(頭が動けて自分全体がついてって)
「メガネが自分のほうにやってくる」
というプランで
上手くいくことも多いのですが

今回由香先生が提案したのは
「何かを見ているところに
もっとハッキリみたいから
メガネが自分の方にやってきて
助けてくれる」
というプランでした。

メガネの役割をハッキリさせたのです。

すると、大きな変化が。

メガネを作る時の視力検査の機械で
レンズが一枚しゅっ!って入ると
急にピントが合ってくっきり見える…

あの体験にそっくりだったとのこと。
とっても快適そうです!


メガネをかけるとき
こんなふうに考えたことって
なかったなぁ…。

特にどこも見ていない
もしくは目を閉じていることさえあります。

メガネは私を助けてくれる存在。
そう思っただけでフィット感が増すなんて
身体ってよくできていますね(^^)

小指薬指のパワーを生むボディマッピング

伸ばしても届かない。
押さえる力が足りない。

そんな悩みが解決したきっかけは
ドラマーさんのレッスンでした。

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

ドラマーさんのお悩みは
スティックの握り方。
叩き続けていると手首が痛いのだそうです。

由香先生の提案は
「握る時、小指薬指が
ひじの方に向かう」

指を曲げるためについている筋肉の方へ
向けた方が効率的だからです。

指の筋肉は、遠隔操作。
例えば、ひじ付近から始まり前腕を通り
手首のところで枝分かれして
親指以外の4本に行く筋肉がありますが

もし、パワーを生む太い筋肉を
指自体につけてしまったら
繊細な動きができないので
そうなっています。
(画像を見たくなった方は
「指 屈筋」で検索を☆)


「これは使えそうです!」と喜ぶドラマーさん。
なるほどー、と自分の左手を見ていて
ハッと気がつきました。

私の小指薬指は、ほんの少しだけど
ひじでなく親指方向に向かっています。
そして、ひじに向かわせてみると
動かしやすい。

…ひょっとしてこれは
バイオリンでも使えるかも!

後で試してみたら、予想通り。
遠くまで届くしパワーは増すし
それぞれが独立して動けるから指も回ります。

このちょっとした向きの違いで生まれた距離を
手首や肩で補っていたから
左腕全体が大変だったんだなぁ…。

ほんのちょっとしたことで
演奏が変わるのが毎回面白いです♪

そして、楽器を持って行かなかった日にさえ
演奏のアイディアが持って帰れちゃう楽しさ。
ボディチャンスに来てよかったです^^

<関連記事>

vnmiyuki.hatenablog.com

右手小指のツッパリ解消!弓の持ち方をアップデート

弓を支えようと
つい頑張ってしまう小指のために
あえて手を「見る」ことが役に立ちました。

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

弓を持ち、手の甲側からみたのでは

指のどのあたりで弓に触れているのか?
指はどのくらい曲がっているのか?
力加減はどのくらい?

…謎がいっぱい。

そんなときは
手のひら側から眺めてみましょう。

これなら、一目瞭然。
このあたりで持てば支えられるんだな
という位置が、目で確認できます。

弓の重さも感じるられます。
そんなに重たいものじゃないですよね。
ぎゅーっと握るのをやめられました。

握る時は、親指が他のどの指とも
向かい合わせになれるしくみを
思い出しつつ。

そして小指を置いて
小指だけの力でどのくらい弓が動くか
試してみます。

結果は、ほんの少し。
小指の役割は微調整!と実感できます。

小指だけで頑張らなくてもよくなって
とってもラクに弾けるようになりました!


さてこれは、バイオリンの先生に
教えていただいたやり方なのですが

アレクサンダーの視点からまとめると
・わからなくなったら、見てみよう。
・固まってるかな?と思ったら、動かしてみよう。

と言えそうです。

色々な持ち方で遊んでみると
新たな発見があるかもしれませんね♪

 

曲全体にも、動詞を。~お悩み解決編

「動詞を細かく考えすぎたせいか
演奏中とても忙しくて大変になってしまって…」

とお悩みのピアニストさんに
キャシー先生は練習の組み立て方を
アドバイスしてくださいました。

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

ピアニストさんはあらかじめ
聴衆をお誘いする動詞をフレーズごとに決めて
練習を重ねていらっしゃいました。

でも実際は、個々の動詞は全体像に貢献するもの。
曲全体の大きな弧を描いておき
そこに毎回つなげていく必要があったのです。

なので、まず曲全体として聴衆にしてもらいたいことは
「変容すること」と確認した上で

フレーズごとに動詞を使って
聴衆をお誘いするプランを見ていきました。

動詞1 心がざわついて、人生を見回す
(そうすることで聴衆が変容できるように
音楽の旅路にお誘いする)

「じゃあそこだけ弾いてみてね」とキャシー先生。

動詞2 大丈夫だって知るために、深呼吸して見渡す
(そうすることで聴衆が変容できるように
音楽の旅路にお誘いする)

「じゃあ最初からそこまで弾いてみてね」
と、2つのパートをつなげます。

動詞3 過去の誰かを思い出す
(そうすることで~~~以下略)

「素敵ね。じゃあ次の動詞はなあに?」と
どんどん曲は進んで

動詞4 その人と共にいた出来事が思い出せるように目を閉じる
動詞5 幸せな記憶をもう一度生きる
動詞6 亡くなった人との人生を生きなおす

と、ひとつ動詞が増えるたびに
もう一度最初から弾く練習をしました。

なるほどー。
そうすれば
個々の動詞がバラバラにならずに済みます。

演奏は、とても魅力的でした。
弾き手と同じ世界を
聴き手がイメージするとは限らないのだけれど
何か、心に響くものを感じました。

私が練習している曲ではどんなことができるか
とってもワクワクします♪


さて
こんなふうに演奏できたら素敵だけど
動詞がなかなか思いつかない!
思いついてもマンネリ化!

そんな私は練習法を考えたので
こちらの記事をお読みくださいね♪

不安も解消!動詞の威力

動詞を詳細に具体化したら
演奏が変化していき
しかも不安まで解消したのです♪

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

ホルン吹きさんの相談は
アンサンブルでの一音目が不安
ということ。

この日は金管奏者がたくさんいたので
みんな楽器を取り出して
輪になって演奏することになりました。

こういうの
ボディチャンス音楽コースの
楽しいところなんですよね♪

さて、
ホルン吹きさんの合図で
Bの音を伸ばします。

最初に試した動詞のプランは
「みんなを安全毛布で包む」

これだけでも
ずいぶん安心して音が出せたそうですが

その後
「今度は、自分が選んだ色の安全毛布で
包んでみて」

「次は、自分が選んだ色の
好きな肌触り、素材の安全毛布で
包みましょう」

などと進んでいくうち
いつの間にか不安は消え去っていましたとさ。
めでたしめでたし(^^)

そうやって音楽のことを全力で意図していると
他の余計なことは考えないで済むんですよね。

そして
安全毛布はきっと
それぞれ違う色や肌触りなのに

音の溶け具合や息の合い方が
どんどん素敵になっていったのが
とっても面白かったです♪