いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

「動詞を思う」練習法♪

キャシー先生来日中!
授業レポートをお届けしていきますね♪

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

キャシー先生といえば
アメリカで名高い演劇学部でも教えていらっしゃる
パフォーマンスコーチの達人。
音楽家にも役立つ極意を教えてくださいます。

中でも特徴的で効果的で
取り入れたくて仕方ない
でもちょっと練習が必要なのが

「聴衆を動きにお誘いする」
活動的な動詞を思って演奏するプラン。

「こうなんですよ、と述べる」よりも
「動いてください」とお願いしたほうが
聴衆を音楽の世界にお誘いできる
というのが基本の考え方です。
(参考記事を一番下に載せておきますね!)

例えば
ある日のフルート吹きさんの演奏では

「聴衆の目を輝かせるキラキラをふりかける」

モーツァルトが客席の椅子で隠れんぼしてるのを
見つけて指差す
(さっきのお目々キラキラはその準備)」

「作曲のネタがつきると
モーツァルトが客席に遊びに出かける」

フレーズごとに考えた動詞を
ストーリーとしてつなげていったら

「聴衆の創造性や遊び心を目覚めさせるための音楽
っていう全体像が浮かんできたわね」

と、聴き手に届く生き生きとした音楽が
創り上げられていくのを目の当たりにし
驚嘆。そして感激。


それで、いっつも思うのです。
どうしたら、キャシーみたいに
クリエイティブに動詞を思いつけるの??

「音楽家は副詞で考えることに慣れている。
でも演劇では動詞を大切にするの」
とキャシー先生。

副詞…。
確かに楽譜の指示も副詞が多いです。

ならば、と
練習方法を考えました。

Q. この音楽を聴いているとき
私はどんなふうに動きたくなるだろう?

この問いかけを持ちながら
曲を聴いてみました。

すると、普段頭に浮かぶ言葉は

綺麗、カッコいい、
明るい、暗い、
やわらかい、なめらか

などの形容詞であったり

悲しい、幸せ、
草原にいるような、凍てついた
といった「感情・感じ」

だと気付きました。

それを演奏で得ようと思うと
「やわらかく」
「草原にいるように」
と副詞になってしまうわけですね。

Q. この音楽を聴いているとき
私はどんなふうに動きたくなるだろう?

悲しい→涙を流す→ハンカチを取り出す
なら動詞だな。

草原にいるような→風を感じて→走り出す
なら動詞だな。

お。
頑張って考えれば思いつきそうです!


初めての曲だと刺激が多いし
いつも通りに
わーきゃー言いながら聴きたい時もあるので(笑)

慣れ親しんでいる曲で
練習だって決めてやるのがいいと思いました。


…ということを思いついたんだけど、どうですか?
とキャシー先生に尋ねてみたら

「それはとてもいい考えね!!」
とお墨付きをいただきました。わーい(^^)

音楽に命を吹き込むヒントになりますように♪

 

↓参考記事↓

基本編:
【感情じゃなくて、動きのことを考える~キャシー先生】

実体験♪:
【音楽で聴衆を踊らせる♪~②その効果編】

今でも覚えている演奏:
【恋人の名を呼ぶ理由は?~動詞を思って歌う♪】