いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

曲に命を吹き込むってこういうことだと思った。

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こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

ちょっとしたご縁から
藝高と桐朋の高校3年生が合同で行う演奏会に行きました。
http://cello-cafe.com/info/ensemblefusioneensembleconcert2016331/

もぎりや取り置きチケット受付、ステージの配置換えまで
全て自力だそうです。

取り置きチケットのところで奏者に会えるのは珍しいな
と思って尋ねたら
「終演後はバタバタしてしまうし
こうすれば直接お礼が言えるので…」とのこと。

封筒もかわいく飾り付けされていて、その心意気が素敵でした。

演奏会中、メンバーからの挨拶があり
学校の垣根を超えて何かしたかったという想いや
支えてくれた人たちへの感謝が述べられて
心が和みました。

演奏も素晴らしかったです。
ラヴェルはムダのない透明感に魅力を感じ
チャイコは6人でオケのような鳴りと情熱
メンデルスゾーンは8人の個性が合わさる美しさ。

「これが、高校生最後の日の私たちの音楽です!」
というのが伝わってきて
曲に命を吹き込むって、こういうことなんだと思いました。

「奏者は音楽の旅へ聴衆をお誘いする」
というキャシー先生の言葉や

「聴衆は完璧な演奏を聴きに来ているのではない。
音楽の物語を聴きにきているのよ」
というヴィヴィアン先生の言葉は

こういうことだったんだって、実感しました。


生き生きしてて、素敵だったなぁ。
曲の世界を旅した感じが、とっても心地よかったのです。

そして私は
「ここから何か学ばねば!」と思ってしまいがちだった音楽を
こんなにも楽しめるようになりました。
聴衆としての自分の変化も、嬉しかったです^^