曲に命を吹き込むってこういうことだと思った。
奏者が音にして初めて譜面は音楽になって人に届く。曲に命を吹き込むってこういうことなんだ!って思えた演奏会の帰り道は、音楽家への敬意と、生み出された音楽を旅した満足感でいっぱい。聴衆として心地よくいられるようになった自分の変化も嬉しい。以前は「何か学ばねば!」と思ってたからね。
— Miyuki (@vn_myk) 2016年3月31日
こんにちは!バイオリンのMiyukiです。
ちょっとしたご縁から
藝高と桐朋の高校3年生が合同で行う演奏会に行きました。
http://cello-cafe.com/info/ensemblefusioneensembleconcert2016331/
もぎりや取り置きチケット受付、ステージの配置換えまで
全て自力だそうです。
取り置きチケットのところで奏者に会えるのは珍しいな
と思って尋ねたら
「終演後はバタバタしてしまうし
こうすれば直接お礼が言えるので…」とのこと。
封筒もかわいく飾り付けされていて、その心意気が素敵でした。
演奏会中、メンバーからの挨拶があり
学校の垣根を超えて何かしたかったという想いや
支えてくれた人たちへの感謝が述べられて
心が和みました。
演奏も素晴らしかったです。
ラヴェルはムダのない透明感に魅力を感じ
チャイコは6人でオケのような鳴りと情熱
メンデルスゾーンは8人の個性が合わさる美しさ。
「これが、高校生最後の日の私たちの音楽です!」
というのが伝わってきて
曲に命を吹き込むって、こういうことなんだと思いました。
「奏者は音楽の旅へ聴衆をお誘いする」
というキャシー先生の言葉や
「聴衆は完璧な演奏を聴きに来ているのではない。
音楽の物語を聴きにきているのよ」
というヴィヴィアン先生の言葉は
こういうことだったんだって、実感しました。
生き生きしてて、素敵だったなぁ。
曲の世界を旅した感じが、とっても心地よかったのです。
そして私は
「ここから何か学ばねば!」と思ってしまいがちだった音楽を
こんなにも楽しめるようになりました。
聴衆としての自分の変化も、嬉しかったです^^