いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

ボディマッピング発見秘話

その人が思い描いている身体の地図(ボディマップ)と現実のズレが、動きづらさや痛みにつながることがあります。だから正確に理解しましょうね、と呼びかけているのが、この分野の創始者ビル・コナブル先生。チェロ奏者で、音楽家とのレッスン経験が豊富です。実はボディマッピングを発見したのも、バイオリン弾きさんとのレッスンがきっかけだったというお話を聞きました。

あるバイオリン教師が、自分の生徒をビル先生のところに連れてきました。「右手がなっとらんのでなんとかしてください」と言ったそうです(そんな!ショック!でも本題を進めますね)。

生徒さんの演奏を見たビル先生は「もしかしてこの生徒さんは、関節の位置をカン違いしているのでは」と思い、尋ねました。「ひょっとして肘がここ(実際の関節とズレたところ)と思っていませんか?」

「肘はここですよ」と伝え、生徒さんが持っていた身体に関するイメージが現実に合うものに変化したその途端、右腕が望むように動き始めたそうです。

面白いのはここからです。その生徒さん、日常の動作では、現実の肘関節で曲げることができていました。バイオリンを弾くときだけ、ズレた所から曲げようとしていたのです。

つまり、動作や目的に応じて動きのプランがある、ということ。

正しいとか間違っているとかでなく、より効率的でムリのないやり方を選択できるヒントとして、ボディマッピングは役に立つと思います。自分で知らないうちにやっていることは、レッスンで見てもらうのが近道ですね。我が家の骨格標本「グレゴリーくん」の出番かも。


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