いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

役に立つプランを持ち帰ってほしいから

クラスで「座ることに興味があります」とリクエストした生徒さんに、先生が尋ねました。

「どういう状況で座りますか?」

この質問を教師がするのはなぜでしょう。


前回ボディマッピング発見秘話でご紹介したように「動作や目的に応じて動きのプランがあるから」というのがその理由です。

「パソコンの前に座る」のか、「ソファに座ってテレビを見る」のか、はたまた「演奏のために座る」のかによって、同じ「座る」という動作であっても違う動きをしている可能性が高いです。

だとしたら、レッスンで「たまたま目の前にある椅子にただ座る」よりも、明確な目的があった方が、後で自分で試してみるときの助けになるはずです。

なのでレッスンでは特定の状況を設定し、できる限り臨場感を生み出すことを大切にしています。

例えば「電車の中で座って、本を読みたいです」といった具体的な動作を見ていけると、役に立つプランを持ち帰りやすいですよ♪