調律の狂ったピアノが教えてくれたこと
「音楽のストーリーがあれば
ひとつの音がはずれても
気にならない」
それを文字通り証明できる機会が訪れました。
合宿所にあったピアノが
長いこと調律されていない
正しく弾きようがないピアノだったのです!
バイオリン弾きさんとのレッスンで
狂ったチューニングで演奏する体験を
提案したことさえあるキャシー先生にとって
それは夢のピアノ。(笑)
演奏を始める前のピアニストさんに
聴衆を見渡してもらった後で
先生はこう提案しました。
「鍵盤に向かうとき
私たちを旅路に連れて行くって決めて」
奏でられた曲は
音は外れまくっていたのだけれど
惹きつけられるものがありました。
美しさがありました。
「聴衆はストーリーを聞きに来ている」とは
チェリストでもあるビビアン・マッキー先生の言葉。
それを実感できるレッスンでした。