いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

ホール全体に音を届けたい!

「音が届いてないんじゃないかと不安で」
というフルート吹きさんのレッスン。

聴衆の存在が音楽を育んでくれる…
そんな演奏ができるように
準備しておけることは何でしょう?

キャシー先生は
役者としてのご自身の経験から
こんな提案をしてくださいました。

ホール全体を、くまなく歩く。
客席も、縫うように。塗りつぶすように。
そうすることで
ホールの大きさの情報を
自分全体に与えることができる。


レッスンルームでも、やってみました。

面白かったのは
「じゃあ今度はドアを開けて
あっちの廊下の先まで
ホールだってことにしましょう」
という実験をしたときで

向こうの方まで
くまなく歩いて戻ってきた後の演奏は
明らかに、大きなスペースに適した音量に
変化していたのです。

本番前にホールを歩き回ることが
物理的に難しければ
見るだけでも、情報収集はできるそうです。

必要な情報と意図があるだけで
こんなに違うものなんですね。
興味があったら試してみてください♪

"I fiil the space with me."
場を私で満たしておくの
(Cathy Madden)