物理的に不可能なことは思っちゃダメ!~歌い手さんの場合
身体の仕組みは、知れば知るほどワクワクします。
キャシー先生のレッスンで、また新しい知識が増えました。
こんにちは!バイオリンのMiyukiです。
歌い手さんのレッスンで
音楽のストーリーを確認していたときのことです。
先生:「彼はどこにいるの?」
歌い手さん:「私の心の中に。」
先生は「えーっと…。」と歌い手さんを上から下まで眺めてから
「…いないわよね?」と一言。
確かに歌い手さんの中に
文字通り「彼が入る」スペースはなさそうです。(^^;
「身体のシステムは、たとえ不可能なことでもやろうとする。
不可能を可能にしようとして固まってしまうの」
というのが先生の解説です。
どういうことなのか実験してみましょう。
例えば「私の背骨は鉄パイプである」と思ってみてください。
そして色々な動作をしてみましょう。
もちろん、物理的に挿げ替えるのは不可能なので、思うだけ…。
どんなことがおきましたか?
私の場合は
背中と首が真っ直ぐになって、丸まれない!
身体全体で回転しないと横や後ろが見れない!
ということがおきました。
はい。ツラいので、解除。(^^)
さて、もうひとつ質問があります。
「いえいえ、私の背骨は鉄パイプなんかじゃありませんから
何も変わりませんでしたよ」
という方はいらっしゃいますか?
きっと何かしら変化があったのではないでしょうか。
おおげさな例を取って実験しましたが
「身体のシステムは、たとえ不可能なことでもやろうとする」
って、こういうことなんです。
自分が思っていることを点検してみると、面白い発見がありそうですね。
歌い手さんとのレッスンでは
「彼はこの世のどこかにいることにしましょうね」
という確認のあと
「前奏の間、あのマンションの屋上で植物に水をやっている彼を見る
と決めて歌ってみて」
というプランが上手くいっていました。
↑あ、これは!具体的な動詞、ですね♪