いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

緊張に呑まれそうな時、思い出したいこと。~オススメ動画♪

生まれて初めて、大観衆の前でステージに立つ。
極度の緊張の中でクリストファー・マロニーは
なぜ素晴らしいパフォーマンスができたのでしょうか?

こんにちは!バイオリンのMiyukiです。

その秘密は、彼が思い出したこと。
演奏することの意味でした。

こちらは、イギリスのオーディション番組の動画です:

www.youtube.com



1分45秒のところで
クリストファーは自分の心配について語ります。
「何千人もの前で歌うなんて初めて。ものすごいショックになると思う」

その心配は現実に。
ステージに立つと震えが止まらず、涙まで浮かんできてしまいます…。

そこで司会者が尋ねます。
「あなたの一番のファンは誰?サポートしてくれる人は?」

「祖母です。」
笑顔で答えるクリストファー。

「この曲は祖父の葬式で歌われました。彼の人生のお祝いなんです。
私にとってとても意味があります。
だから今日ここで皆さんのために歌いたい」

歌い出し。
審査員がハッとして顔を上げるほどの歌声でした。
会場はスタンディングオベーション


さて。歌声だけでも感激してしまうこの動画ですが
アレクサンダー・テクニーク研修生として学んだこともあります♪

2分ごろ。
頭が背骨に向かって押し下げられていて
全身が固まっています。

ところが
「おばあさんはいくつ?」
「76歳です。今日もここに来ています」と話し始めたあたりから

上に向かって伸びていくのです
(首のシワが変化するのでわかりやすいですよ)。

震えはぴったり止まり
腕がラクに動いています。

どうして押し下げをやめられたのでしょうか?

「演奏する意味」につながることができたからです。

応援してくれる人がいる。
歌いたいという望みがある。
だからこのステージに立っている。

そう思い出せたことで
身体が自由に動くようになり
緊張に呑まれることなく
素晴らしいパフォーマンスができたのです。


Q.今日ここで演奏することに、どんな意味がありますか?

自分にも問いかけてみたいと思います。