動きのメインキャストとサブキャスト~由香先生
由香先生のBody Thinkingクラス。
楽器を準備する動作を、ひとりひとり見ていきました。
こんにちは!バイオリンのMiyukiです。
私のペアの相手はオーボエ吹きさん。
楽器を組み立てる動作を取り上げました。
2本を合わせて→回して→押し込むから
メインキャストの関節は肩とひじです。
メインキャストの筋肉は
肩と上腕と下腕あたりにあるかな。
その後、同じ動きを由香先生に見ていただきました。
「腕を持ち上げるのは、三角筋と大胸筋だよ」
三角筋は、肩を覆うようについています。
鍛えている人だと、ぼこっと盛り上がっている、あれです。
そして大胸筋は、胸の前側と腕についている筋肉。
それを聞いたオーボエ吹きさんは
腕を持ち上げるのに必要ないはずの
背中の筋肉で頑張っていたことに気づきました。
頑張りをやめたら、すっと楽器が合体できました。
面白い!
もう一つ面白かったのが、サブキャストのお話。
受動的に動く場所、とも呼べます。
例えばホルンを構える動作なら
メインキャストは、肩・ひじ・手です。
そしてサブキャストは、鎖骨と肩甲骨。
ここでポイントは、
サブキャストは脇役に徹してほしいということ。
もし、先に脇役=鎖骨と肩甲骨が上に行ったら
首のあたりが縮んでしまって、効率的でないのです。
サブキャストは
楽器を持ち上げる手の動きについていくだけ。
その方がスムーズに動けます。
「肩を上げないように」と習ったりするのには
そういう意図があったのですね。
もうひとつのポイントは、
脇役だけどいい味出してもらいたい
=必要なだけ動いてもらいたい、ということ。
例えば「肩を上げないように」と思うことで
サブキャストの動きを制限してしまうと
ぎこちないし、負担が増します。
さて、なぜ楽器を準備する動作を
こんなに丁寧に分析したのでしょうか?
実は、この時の腕の動きが
演奏に関係しているからなんです!
次回に続きます♪