弓の毛と弦と可能性の話。
昨日の話には、続きがありました。
こんにちは!バイオリンのMiyukiです。
「今度は弓の毛を弦に向かわせるって思って弾いてみて」
ちょっと弓が弦に触れただけで、すでに大きな変化が。
響きがものすごく増えているのです!
曲も弾きたいように弾けました。
「腕の重さをかけようとしているように見えるけど、
腕の重さって、すでにあるものよ」
…なるほどー。
レッスン後、質問を受けるキャシー先生に
みんなが興味津々で尋ねます。
「身体全体の使い方はすでに良くなっていたのに、
なぜ腕にアプローチしたのですか?」
キャシー先生の答えは2つ。
1つは、たくさんのバイオリニストにレッスンをした経験から
楽器をどんなふうに習うかについて知っていたので
腕の問題が見えたということ。
もうひとつは、身体全体の使い方が良くなった時に
やりたい動作をジャマしている箇所が浮き彫りになるということ。
勉強になるなあ~。
その時つい、私は補足してしまいました。
「実は似たようなプランが提案されるのを見聞きしていたし
自分でも言われたことがあるのだけれど、
やっと今になって腑に落ちた。
誰もが一回で上手く行くプランかどうかわからない」
キャシー先生はすかさず言いました。
「でも一回でできるかもしれない。その可能性を知っておいて」
そうか。
できる可能性とできない可能性は、等しい。
どうして「できない可能性のほうが高い」って思ってたんだろう。
レッスンの、この広がり。
合宿に参加できて本当によかったです!