いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

座奏をラクにするボディマッピング~「座る」とは

突然ですが、質問です。
「座る」って?身体のどこをどうすると、座れるんでしょう?


……。


正解は
「足首と膝と股関節を曲げていき、お尻が椅子の座面に着く」です。

さて。足首と膝はわかりやすいのですが、
股関節はどこにあるのでしょう?

以前『譜めくりをラクにする』記事でご紹介した通り、
・前かがみになると、あるいは膝を持ち上げると、折れるところ。
・膝を伸ばしてつま先を外側や内側に向けた時に動くところ。
骨盤の骨よりも下、そして奥です。

でも、ここが曲がると思って動くのって、ちょっとわかりづらい…。
なので実際には、こんなふうに座るとうまくいきます:

両手を左右のお尻に置いて
「お尻を後ろに引く」
これだけで、勝手に股関節から曲がります。
そして座面に着地したあとのラクさが全然違います!

この方法を試していただきたいケースは
①座っている時に太ももが固まってしまう場合と
②内股になっている場合です。

①の場合:太ももは膝下を曲げるのに使います。
「脚は着地しているだけでよい」と思ってみてください。

②の場合:「膝がお互いから離れていき、つま先を超えて前へ」
チェリストでもあるヴィヴィアン先生の言葉です。
これを意識して座ると、座奏は本当にラクになります。

ちなみにヴィヴィアン先生からは、タイトスカート禁止令が(笑)
ステージ衣装にフレアなシルエットのものが多いのは、
理に適っているのですね。

椅子が演奏に不可欠なプレーヤーさんも
楽器を持ちながら座らないといけないチェロ弾きさんも
まずは自分と椅子との良い関係作りから始めましょう♪