いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

共鳴。

所属オケの、チェロ協奏曲の練習。座席はトップサイド。
ある瞬間、自分の楽器がすごく響きました。

もしや私、上手くなった?!というのは錯覚で(^^;
チェリストさんと同じ旋律だったのでした。
共鳴です。

そんな体験から思い出したことがあります。
ジャズシンガーの鈴木重子先生のレッスンで発声の仕組みを習った時に、
声の共鳴の実験をしました。

ペアを組んで、一人は声を出します。
低い音、高い音を、サイレンのように行き来します。

もう一人は身体の色々な場所に触れて、振動を感じます。
頭、顔、首、肩、などなど。

すると、程度の差はあれ、どこもかしこも響いています。
空間があるところの方が響きやすいので、
頭や頬骨のあたりには相当振動を感じました。

また、低い音では、身体のより下の方が振動することがわかりました。
腰回りや、もも、ふくらはぎ、足首まで!
「このあたりが振動するんだな」と思いながら歌うと、なおさらでした。

そういえば、クラスメイトのレッスン中。
先生からアドバイスを受けたあとの演奏で
床がバリバリ振動し始めることがあります。

楽器の音というよりは、
身体の共鳴によって伝わる振動なのでしょう。

自分も楽器であることは、歌い手さんに限りません。
自分のどのあたりが、楽器と一緒に響くかな?
今度、そんな問いかけをしながら演奏してみたいと思います。