いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

やさしさと美しさ。~ルシア・ウォーカー先生

2014年4月29日、石井ゆりこ先生が企画してくださった、
ルシア・ウォーカー先生の一日ワークショップに参加してきました。
先生のやさしさと美しさに参ってしまいました。素晴らしい体験でした!

この日はブラームスの4番4楽章のフレーズを見ていただくことにし、
「とても好きなフレーズを弾くと、頑張りすぎて力が入ってしまいます」
と相談しました。

ルシア先生はこうおっしゃいました。
「好きすぎて頑張っちゃうって、面白いわね。
小さい子が子猫を、可愛すぎてぎゅ~ってしちゃうみたいね」

なんてやさしい言葉でしょう!
結構悩んでいたトピックだったのですが、
すぐに気持ちがほぐれました。

「思いは込めなくていいから、
この曲こんな曲なんだけど?ってみんなに向かって弾いてみて。」
ブラームス!何百年も前からやってきている音よ。」

色々な言葉がけの間、先生の手は私の背中に。
そして、足は…私の両かかとをぎゅーぎゅー踏んでいらっしゃいます(!)
なにこれ?!

しばらくして、気がつきました。
好きすぎて、伝えようとしすぎて、前に行っていました。

そう気づいた瞬間、立ち方が全く変わりました。
「木みたいに立ってるわね」と先生。

弓を楽器に持って行くと…全然違う!
こんなに自然にかまえられたことはありません。
脚先から胴体と腕を通って弓先まで、つながっているのがわかりました。

弾いてみると、おお!(嬉)という音が出てつい聴いてしまい、
次の音を忘れて間違えましたとさ…。

大好きなフレーズをこんなふうに奏でられたら本当に素敵です。
ルシア先生、ありがとうございました!
声をかけてくださったゆりこ先生にも感謝申し上げます。