いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

音を外さないように弾くと、外す。

「音を外さないように弾いた。」なのに外してしまった。
ああ私ってダメ。もっと練習しなくては…。

なんて思わなくていいです。
だって
「音を外さないように弾いた。」だから外してしまった。
のかもしれませんよ。

理由その1は、前回お話しました。
否定形の指示ではうまくいかないからです。
今回は理由その2を、アレクサンダー・テクニークの授業で
よく紹介される例を使ってご説明します。

ひとつ実験をしますので、おつきあいください。
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ではみなさん、今から、

どっピンクの、超巨大な象を…

思い浮かべないでください。

そうです、ピンクで巨大なんですけど、思い浮かべないでくださいね。
だから、象なんて思い浮かべたらダメですってば。
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…どうでしょう?
私の感想:ピンクの象が頭から離れません(>_<)

このように、言葉を聞いた時点で脳にはそれが思い浮かんでいます。
「音を外さないように」と思ったときには、
外した音が思い浮かんでいることになります。

これじゃあ、外す練習をしているも同然。
指示がイマイチだっただけで、
自分がダメだから外したのではないんです。

だから練習するときは、
<奏でたい音楽を思い浮かべて>
(頭が動けて自分が全部ついてきて)
奏でる。

肯定表現で、やりたいことを思い浮かべるようにしましょう。