いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

ミスしても音楽し続けられる~バックポケットプランについて

バジル先生のレッスンで、曲をみていただきました。
「ここを、だんだん大きくして盛り上げたいんです、音色も変えて。」
すると先生、
「つまり音楽に命を吹き込みたいということですね」

な、なるほど…。カッコよすぎて動揺する中、プランが提案されました。

<音楽に命を吹き込むために>
(頭が動けて自分が全部ついてきて)
「このフレーズをここまで、
途中でどんなにぐちゃぐちゃになっても弾き続けよう」

すると、そうだ私こういうふうに弾きたかった!と思えるようなアイディアが
弾いている最中に次々出現。
ミスもあったけれど、次はもっとやってみようと前向きになれました。

同時に、練習中に
「ああまたできなかった…」とイヤになってしまうことがよくある、
そんな自分にも気づきました。

必要なのは、失敗してもリスクを冒し続ける勇気。
その勇気をくれるのが、
「外しても」「ヘンな音がしても」「何が起きても」「弾き続けよう」という
『バックポケットプラン』です。

やりたいことの障害になりそうな過去の習慣や
ネガティブな思考が出てきた時のために用意しておくものです。
ポケットに入れておいて、いざとなったらさっと取り出して使うイメージ。

今回のケースの場合は、安全ネットとも言えます。
「落とし穴に右から落ちそうになったらこうしよう。
左から落ちそうになった時はこうしよう」
これくらい張りめぐらせておけば、怖くなくなって、リスクを冒せます。
ヘコまずに練習を続けられます。

練習で失敗する自分に対して、だいぶ優しくなれそうです。
勇気づけのバックポケットプラン、他にも考えていきたいと思います。

☆バジル先生の記事もぜひご覧ください☆
『音をはずすことの効用』http://basilkritzer.jp/archives/15.html