腕が自由に動ける体操~由香先生
腕ってこんなに動けるんですよ!
と実感できる体操を、由香先生から習いました♪
こんにちは!バイオリンのMiyukiです。
<腕が自由に動ける体操>
①腕を上げます。
肩甲骨は、下げたまま。②わきの下に、もう一方の手のひらを当てて
そのあたりをガッと掴みます。③「鎖骨と肩甲骨はここから離れて上に行けるんだよ~」
と思いながら、さらに上に向かって腕を伸ばします。
掴んだ方の手で、上に引き上げるような感じです。④ひじを前に向けて、腕を下ろします。
ちなみに、腕を下ろした時の肩の高さが本来の位置。
私の場合、普段より上に感じます。
ということは、下げていたんですね
(そういえば、グレッグ先生にも指摘されました…)。
さて、③の
「鎖骨と肩甲骨は、わきの下から離れて上に行ける」
についてもう少し詳しく。
③は、「鎖骨と肩甲骨は胴体」と誤解している人のための運動です。
胴体ではなくて、腕の一部なんです。
鎖骨が接しているのは、胸の真ん中の胸骨と、肩甲骨。
位置は、肋骨の上に浮いているような感じです。
肩甲骨は、鎖骨と上腕骨に接しています。
肋骨にはくっついていなくて、乗っかっているだけ。
肩甲骨は肋骨のカーブに沿って、前や上にスライドします。
パートナーの背中、肩甲骨のあたりに手を置いて
腕を色々な方向に動かしてもらうと
追いかけきれないくらいに動きます。
ヴィヴィアン先生が
「腕構造は、肋骨の上で休んでいるのよ」
とおっしゃっていたのは、このことだったんですね!
ストレッチのようでスッキリするこの体操。
ぜひ試してみてください♪
G線が鳴り出す!弓の接触が良くなる30秒エクササイズ
こんにちは!バイオリンのMiyukiです。
今日は、最近とても役に立っているエクササイズをご紹介します。
師匠にも「良くなった!」と褒められました~♪
①右手で、バイクのエンジンをかける動き。10回。
(指を軽く曲げた状態で、手首を押し出しつつ反らします)②腕を見る、触る。10秒。
(肩から鎖骨をたどっていったり、肩甲骨の下の方を見つけてみたり。
このへんぜーんぶ腕ですよ!)③「鎖骨・肩甲骨が動いてもいい」と10秒間つぶやき続ける。
(ヘンだけど、だまされたと思って…笑)
弾いてみると、
弓と弦の接触が良くなって
特にG線の鳴りが変わります。響きが増える!
なぜでしょう?
①
弓の角度調節には
右腕の上下の動きや肘の回転、親指の曲げ伸ばしに加え
手首の伸展(反らす動き)も使うことができます。
これらの動きを組み合わせると、
弓先に来ても接触が保てるし、
弓を元から先まで全部使うことが簡単になります。
②
腕の始まりはどこ?という確認のため。
そして「見る」ことで、腕を身体の前側で使うのを思い出す
という効果があります。
③
考えておくだけで動きが変わる、つぶやきシリーズ(笑)
弓と弦がお互いに近づくためには、
鎖骨と肩甲骨がいろんな方向に動いて助けてくれます。
いちいち動きを特定するよりも、
「動いてもいい」と思っておいて、あとは身体に任せましょう。
重音の安定感も良くなりましたよ~。
ぜひ試してみてください♪
☆関連記事はこちら☆
跳躍がラクに当たる!30秒ウォームアップエクササイズ
こんにちは!バイオリンのMiyukiです。
手が小さ目の私でも、頑張らずにハイポジションがとれる。
そんなエクササイズをご紹介します。
まずは実験。
下から上のポジションに、とにかく力ずくで飛んでみてください。
ていっ!
そのときの左腕、どんな感じがしますか?
私の場合、肩がぎゅっと縮まって、上腕がつっぱります。
それを解消するために役に立つのが、腕の動きを確認することです。
ハイポジションに行く=手を顔の方に持ってくる動き。
ひとつずつ、やってみましょう。
①肘の屈曲:肘を曲げる動き。
楽器をかまえる時にはすでに曲がっていますが、
もっと曲げることで、手が顔の方に行きますよね。
②肩の内転:肘が身体の中心寄りに来ます。
これ、肩の仕事なんです。
③肘の回外:親指をクルンと向こうへやる動き。
指を弦に置くための調整です。
①②③で、手がものすごく顔の近くまで来るのがわかるでしょうか。
しかも、どこにもつっぱりを感じません。
ムリな力が入らずに済むので指が動きやすく、音程も楽器も安定します。
ぜひ試してみてください♪
☆ポイントは☆
「実際に跳躍する瞬間には上記のことを全て忘れる」ということです!
(頭が動けて自分が全部ついてきて)
<出したい音を思い浮かべて>
「腕全部でそこへ行く!」と思うだけでOKです。
微調整は、身体がしてくれますのでね。
☆跳躍が怖い!そんな気持ちに対処するヒントはこちら☆
http://blog.livedoor.jp/celloseino/archives/8094513.html
チェロと歩む『跳躍音程・ポジション移動』
指の独立のための30秒ウォームアップエクササイズ
1.左手で輪(OKサイン)を作る。
人差し指と親指→中指と親指→薬指と親指→小指と親指
各5秒。
2.楽器をかまえて、ネックを握る。10秒。
手のひらと指のすべての面が楽器にぴとっと密着するように。
指番号2と3の自由度、急上昇!
なぜでしょう?
ひとつ実験してみましょう。
親指を反らせて他の指を動かすのと、
親指を握って動かすのとでは、どちらがやりやすいですか?
圧倒的に、握って動かす方だと思います。
親指は握る仕事が得意だからです。
親指の骨は、他の指とは違う角度に位置しています。
手のひらを上にして、手の力を抜いてみてください。
親指は他の指と垂直の向きになりますね。
→握りやすい!
そして親指を後ろ外側に持っていく筋肉よりも
前内側=手のひら側にやる筋肉の方が多いのです。
各指につながっていたり、指の付け根とつながっていたり。
→握りやすい!
指一本一本と親指とのつながりを確認することが、
指の独立した動きに役立ちます。
困ったときに「2と親指」「3と親指」
と思い出してみるのもオススメです。
ぜひ試してみてください♪
左手の力み解消!30秒ウォームアップエクササイズ
【左手の力み解消!30秒ウォームアップエクササイズ】
1.手をパーの形に開く。10回。
手のひらの中にある骨と骨の間を広げる感じで。
2.左手で楽器を構えた感じにして、手のひらを顔に向ける
→親指を向こうへやって、手を回転させる。
手の甲(小指側)が見えるように。10回。
3.左手で楽器を構えた感じにして、肘を中に入れる動き。10回。
4.逆に肘を外に出す動き。10回。
指番号で言うところの2と3、3と4の間を広げるのがキツい時や、
細かい音符がずーっと続く時に有効です。
なぜでしょう?
指を曲げたままで指の間を広げようとすると、
どうしても余計な力が入ってしまいます。
試してみると、それはもう、震えるくらいに。
指を開くなら、伸ばして行った方が合理的です(上記1)。
でも指を伸ばしたら隣の弦に触ってしまいます。
それなら、指を曲げるのとは別の方法で距離を調節すればいいのです。
上記2~4の動きを使って行うことができます。
これはクラスメイトのアクティビティだったのですが
自分の練習に使ってみたらあまりにもラクに弾けたので
急いで記事にしました(笑)
ポイントは、演奏中に「肘は…」「指は…」と考えなくてもいいということ。
「この動きが使えるんだな」と思い出しておくだけで、身体が微調整してくれます。
演奏中は、出したい音を思い浮かべましょう。
ぜひ試してみてください♪
☆前回の小指の悩み解消エクササイズ、加筆修正しました☆
小指の悩み解消!30秒ウォームアップエクササイズ
ピアニストさんのアクティビティにヒントを得て、まとめてみました。
シリーズ化を計画中です♪
『小指の悩み解消 30秒ウォームアップエクササイズ』
1.手をパーの形に開く。10回。
手のひらの中にある骨と骨の間を広げる感じで。
2.手刀を切る=手首を小指側に曲げる。10回。
3.左手で楽器を構えた感じにして、肘を中に入れる動き。10回。
4.手を握る。特に親指を意識して。10回。
5.左手で楽器を構えた感じにして、手のひらを顔に向ける
→親指を向こうへやって、手を回転させる。
手の甲(小指側)が見えるように。10回。
つっぱりや痛みナシで弾けるようになります。
なぜでしょう?
Q.小指を遠くへもっていくのに、どんなことを思っていますか?
A.「えいっと伸ばそう」←つっぱりの元です!
代わりに
1.「指を全部開く」方が遠くへいけます。
2.「手首を曲げ」る動きが助けてくれます。
3.「肘、肩を入れて」距離を稼ぐことができます。
Q.小指でしっかり押さえるのに、どんなことを思っていますか?
A.「小指にぐっと力を入れよう」←痛みの元です!
代わりに
4.「手を握る」ことで、本来力持ちの小指が本領を発揮。
5.「手を肘から回転」させることで、腕の力も借りられます。
小指に動きを伝えるためには色々なオプションがあるということですね。
このエクササイズをしておくと、身体は
「こんな風にも動ける」「ここも使える」と理解します。
そして演奏の時にその動きを使ってくれるのです。
ぜひ試してみてください♪