いつもどこかに痛みを感じるバイオリン弾きのためのブログ

アレクサンダー・テクニークでラクになる日々

きんぴら作りとピアノ演奏の共通点

Q.ピアノの打鍵に使える
一番パワフルな筋肉は何でしょう?

 

~♪~Thinking time~♪~

 

正解は、上腕三頭筋
上腕の後ろ側にあります。
動きの名前は「ひじ関節の伸展」です。

車のトランクを閉めるとか
バスケットのドリブルとかに
活躍する筋肉。

ということを授業で学んだ数日後
お料理していたときのこと。

…包丁で固いものを切るのも
ひじ関節の伸展では?!

なので試しに
「これは三頭筋の仕事」と思いながら
ごぼうの千切りをしてみたら…
めっちゃラクではありませんか!

なんだ、ピアノと同じだったのか。

きんぴら美味しくできました。
めでたしめでたし(^^)
今度はかぼちゃもこれでいってみよう。


そして、この体験から考えたことがあって。

私はバイオリンのときは力むくせに
重い物を持ち上げるとか、肝心な所では非力で
オーケストラで色んなものを運ぶ時も
役立たずでした。

という解釈を今までしていたのだけれど
それって実は
やり方を知らなかっただけなのかもしれませんね。

効率的な身体の使い方、
知れば知るほどQOL上がってます♪

 

オススメ動画~効果的な練習法

練習すると、脳ではこんなことが起きているそうです。

こんにちは!Miyukiです。

効果的な練習とは?
についての、5分弱の動画です。

今のところ日本語字幕がないみたいなので
簡単な解説をつけておきますね。
アニメーションで、なんとなーくわかるはず♪

動画の前半は、脳の仕組みについて。

・軸索(axon)がミエリン(myelin)で巻かれると
 絶縁体の働きをして、電気信号のムダ使いを防ぎ
 信号が神経回路を伝わりやすくなる

・身体の動きの繰り返しが、ミエリンの層を増やしていく
 →脳と筋肉をつなぐ高速道路ができるようなもの

動画の後半では、練習のコツが紹介されています。

・目の前のタスクに集中するため、ジャマを排除(スマホなど)
・ゆっくり、スローモーションから始めて
 質の高い繰り返しをしつつ、スピードをあげていく。
・一日に何度も、間隔をあけて練習時間をとる。
・動きが確立された後であれば
 メンタルトレーニング(動きのイメージ)だけでも同じくらい効果的。

ed.ted.com

ボディ・マッピングの本に怯えた話

バーバラ・コナブル他著
『ボディ・マッピング
~だれでも知っておきたい「からだ」のこと』

を読みました。

こんにちは!Miyukiです。

解剖学的知識は
動きにとても役立ちます。

この本はコンパクトにまとまっているし
知識が増えて楽しかったです!

ただ、このDVDを見ていて
怖かった点が2つありました。

これから読む方々のために
私の対処法と合わせてご紹介しますね。


<1.脅されているようで怖い>

「これを誤解していると
痛みやケガにつながります」

と何度も言われて、怯えました…。

→動きも構造も人によって違うので
 気にしすぎない。

→心配なところは
 レッスンで見てもらうことにする。


<2.正しくあるよう迫られて怖い>

例えば、腕・脚等の各部に
まとめがあるのですが
その口調が

「まさかまだ誤解してるなんてこと
ないでしょうね?ええ??」

という感じに聞こえます…。

→日本語吹き替えは
 英語と同じペースでは言い終わらず
 早口でないと間に合わないから
 たたみかけるように聞こえるのかも。

→いつも身体全体のことを考える。
 正しくできているのだろうか??
 と部分に注意を向けすぎると
 かえって固まるから。

→たとえ正しい知識が欠けていても
 やりたい動作はできるんだから
 大丈夫。


これから読むみなさんは
用法容量を守って正しく使えますように…。

オススメは
面白かったポイントだけ拾うことです。

「へー、そうだったんだ!知らなかったー」
「すごーい!そう思って動くとラク!!」
って感じで
ワクワクする気持ちを大切に♪

「テンポが走る」の物理

こんにちは!Miyukiです。

BodyChance仲間のオノレイさんが
こんな情報をシェアしてくださいました。

twitter.com

・「早いほうに対して優先的に修正する」というメカニズムがある
・「他のメンバーとの同期(シンクロ)を維持する」のが合奏であり
 演奏形態自体が一因

ふむふむ。
ということは、お互い様なんですね。
もう「…走り屋め!」とか言わないし思いません!
と誓いました。

こういう研究が進んで
練習法が解明されたら面白いですね♪

街かど不可能プラン~あの時のあの感じ

「講師にプレゼンしたあの感じで、
クライアントにプレゼンしよう。」

電車で見かけた某英会話学校の広告です。
これ、できたら素敵。
そして実は注意が必要なパターン!
と思ったのでシェアしますね。

こんにちは!Miyukiです。

例えば「あの感じ」が

・緊張せずに済んだ
・ラクに大きな声が出せた
・考えが上手く伝えられた

だったとします。

それらは、何を意図してどう動いたから
起きたことなのでしょうか?

それがはっきりしないままだと
クライアントの前に出た途端

・おかしいな、こないだは緊張しなかったのに…
・全然声が出ない!どうして?
・考えが飛んだ!どうしよう?

というふうに
「今、あの感じかどうか」に意識が行ってしまい
やれることもやれなくなりかねません。

具体的に何を思い、どう動いたか。
そのプロセスこそ、再現性のカギ。

(頭が動けて自分全体がついてって)
部屋全体、人々全員を見ることで
脚や腕も動けるように立つことで
息を上に送り続けることで
自分と空間と人々を振動させることで
プレゼンすることができる!

レッスンで持って帰るのは、こっち↑↑です♪


この記事から2年半か…と、しみじみしました(^^)

vnmiyuki.hatenablog.com

アレクサンダーは、同じ楽器の人に習うのが正解なのか?

このあいだプロコースの授業で
階名を読む話をしていて
クラリネット吹きさんが言いました。
「in B (いんべー)だから」

それを聞いたドラマーさんが
「インベーダー?ゲーム??」
って返したの面白かった。笑。


音楽や楽器のことをよくご存じの先生だと
楽器特有のアイディアをたくさんお持ちだし
何より話が早いです。

生徒:「移弦が上手く行かなくて困っています」
先生:「移弦ね。じゃあ弾いてみてください」
ってなります。

ご存じない場合
生徒:「移弦が…」
先生:「(イゲン?いげんて何だ?威厳?異言??)
イゲンて何ですか?」
ってなる分、時間かかります。

一方で、楽器に詳しくないからこそ、
思いもよらないアプローチからアドバイスがきて
深い学びや根本解決につながったりも
よくあります。

「その指はずっとそこに置いとかないとダメなの?」
「…いや、そんなことはないですね。
考えたこともなかったけど、やってみます」
→めっちゃ弾きやすい!
とかね。

そもそも
「移弦」て実際どういう動きなのか
知らない人にわかるように説明する機会自体が
役に立ったりもします。

結論:どっちのよさもある。
だって「自分の使い方」のレッスンだから。

アレクサンダー教師の強み、再確認。

美容師さんとのレッスンで
動きを言葉で伝えられるメリットを
再確認しました。

こんにちは!Miyukiです。

マッサージをするときの手の動きについて
色々実験していたときのこと。

手首の4つの動きをおさらいするのが
役に立ちました。

1.屈曲(手のひら側に曲げる)
2.伸展(手の甲側に曲げる)
3.橈屈(親指側に曲げる)
4.尺屈(小指側に曲げる)

そして
親指側よりも小指側に曲げるほうが
可動域が大きい=たくさん曲がります。

そういう動きがあると知っただけで
マッサージがやりやすくなったばかりでなく

「新人さんに教える時に、役に立ちますね!」
との感想がいただけて
まさにその通り!と思いました。

「なんとなくこう」とか「見てマネして」の代わりに
「手首でこの動きができるからそれを使って」と
具体的に示せたら
指導力がアップしますよね。

アイディアを試してもらうのが楽しみです♪